セブ島で働いている人をクライミングに誘ってみる。

私がセブに来た20年前は住んでいる日本人の数なんて知れたものだった。
いいとこ1000人~くらいなもんじゃないだろうか。
知り合いの知り合いというレベルで全員が繋がるくらいの村社会だった。
それがいまや日本の企業が次々と進出し、もう知らない人ばっかりである。

セブを訪れる日本人の大多数は観光客か語学留学だが、
規模が拡大するにつれて日本人でもセブ島で仕事に従事する人が増えてきた。
実にたくさんの人たちがセブ島で働いている。
かくいう私も日本人の従業員3人と共に働いている。
みな20代と若いのでそれぞれ同年代とコミュニティを築いて交流があるようだ。
おじさんとしては隔世の感がある。

日本とセブ島で働くことの違い。
多々あると思うが、やはり大きな違いは気候と人種だろう。
常夏の島は寒いのが苦手な人には本当にありがたいし、
人懐こいフィリピン人の優しさやホスピタリティは好きになる人が多い。
実際に移住して仕事をしてみると、
気候は暑すぎるし、フィリピン人はしゃべってばっかりで全然働かないのだが、
それはまた別の話。

きっかけは旅行や留学でセブ島に来て好きになってしまい、
日本の会社を辞めてセブ島に移住する。
もしくはビジネスの可能性を感じて企業する。
そんなケースが多いんじゃないだろうか。
留学中にフィリピン人の彼氏や彼女ができて、
帰国後も忘れられずに戻ってきてしまうケースも多々ある。

動機はともあれ移住したからには食っていかなきゃならないし、
そのためには仕事をしなければならない。

この記事はそんなふうにセブ島でお仕事をしている人たちも
一緒にクライミングをしませんか。というお誘いである。

趣味というのは人それぞれだし、
本来は優劣をつけるものではないだろう。
スマホゲームに課金することだって、
ギャンブルだって、
高価なブランド品を買うことだって、
本人が良ければそれで良しだ。
破産して親に迷惑をかけたり、伴侶に負担を負わせたりするのは考え物だが
節度をわきまえて本人が楽しんでいるなら周りがとやかく言うことではないと思う。

個人的には仕事を趣味にするのが
人生を豊かにするにはもっとも手っ取り早い道だと考えているが、
誰しも自分の好きなことを仕事にできるわけではないだろう。

やはり仕事と家庭と趣味の3つをできるだけ
バランスよく取り入れるのがコツなような気がする。
何でもそうだが、いつもいつも上手く行くわけでは無いだろう、
仕事がうまく行かない時は趣味や家庭に打ち込む。
家庭がうまく行かない時は仕事や趣味に打ち込む。
そうやってバランスを取りながら人生を進めていこうじゃないか。

個人的な意見になってしまうが、
人生を彩る要素として
・母国語以外の1つの言語
・1つのスポーツ
・1つの文化
この3つを取り入れることをおすすめしたい。
ここで言う文化というのは音楽や美術を含めて考えている。

この3つにおいてそれぞれのコミュニティーを独自に持つこと。
それが人生を豊かにする方法だと考える。

語学は英語やフィリピン語を学ぶのが王道だとして
スポーツや文化活動においてはどうだろうか?

残念ながらセブ島では多くの分野において成熟度が日本と比べ劣る面が多い。
たとえば楽器一つ習おうとしてもギター以外の楽器は
マニラ首都圏以外ではほぼ手に入らないし教育機関もない。
本人のやる気しだいの所もあるが、
環境面の話をするなら日本にいるほうが
質の高い文化活動ができるのは間違いない。

スポーツはどうだろうか?
正直に言ってフィリピン全体を見てもスポーツのレベルは決して高くない。
趣味の範囲でレベルどうこう言っても仕方ないが、
気温の高さとのんびり気質があいまって
スポーツの普及率はそれほど高くない。

それでもあえてセブ島でスポーツを趣味にするならなんだろうか?
日本と環境面がそれほど変わらず、年間通して楽しめて、費用が安く済む。
あげるとすれば
・ゴルフ
・ダイビング
・バスケットボール
この3つだろうか。

ゴルフとダイビングは日本と比べても相対的に費用が安く年間を通して楽しめる。
バスケットはフィリピン唯一のメジャースポーツなので
そこらじゅうにコートがある。
この辺を趣味にしていけば仲間に困ることはないし、
健康面でもメリットがある。

とにかくセブ島は車社会なので、どうしても歩く距離が少なく運動不足になりがちだ。
また肉食文化のため、かなり気を使わないと野菜不足になり、
さらにビールをはじめ、お酒が安いので飲み過ぎになりやすい。
スポーツを定期的に行い体を動かすことは必須のように思うのだが。


さて、ここからは「どうせ何かやるなら人と被りたくない。」
ちょっと変わったことがやりたいという天邪鬼な人たちに
「じゃあクライミングをしましょう。」
という話にはいる。
そこで、セブ島でクライミングを行うメリットを並べてみようと思う。

まずは初期費用の安さ。
「ちょっとやってみようかな。」くらいの気持ちでも
費用をそれほど気にせず始められる。

日本でクライミングを始める人は
クライミングジムからスタートすることがほとんどだろう。
体験クライミングでも2000円くらい。
その後は初回登録料が必要なところが多いし、
利用料は毎回1000~2000円くらいかかる。
これがセブ島で始めるなら400円から可能だ。

デメリットとしては、
日本ほど整った施設は期待できないし器材なんかも大きく劣る。
それでもちょっとやってみようかな。
くらいの期待には応えられる。

次に気候。
日本だと11月末くらいから2月末くらいはシーズンオフになり
外の岩で登るのは厳しくなるが、ここセブでは通年通して登れる。
明確な雨期のないセブなら、よほどの大雨でない限り登れるし
クライミングジムなら雨でも大丈夫だ。

デメリットとしては逆説的だが暑すぎること。
特に2-5月の乾季は水分補給をこまめにしながらでないと
熱中症になってしまう。
クライミングというのは基本的に指と足の裏だけが壁に接地している。
気温が高くなると摩擦が減って滑るようになるので
高難度が狙いにくいという問題点もある。


最後に1人でもできる点。
個人スポーツが好きな人や何かに打ち込むのが好きな人というのはクライミング向きだ。

約束やスケジュールがすぐにキャンセルされるフィリピンでも
他人の都合に合わせなくていいから
友達がいなくても始められるし、自分の好きな時に登りに行ける。

ここからは留学生をお誘いする記事でも書いたことだが、
クライミングはとても素敵な遊びだ。

手と足だけをつかって体をグイグイと持ち上げていく。
難しい壁に挑戦する。
少し登れて落ちる。
再挑戦する。
さっきより1手進めた。
でもまた落ちる。
同じところでまた落ちる。
何度も何度もトライし、ついに困難を抜ける。
何回も、何日も、時には何か月もかけて少しずつ高度を上げていく。
そして壁を登れたときの達成感というのは格別なものだ。

私も一つの課題、ルートに打ち込んでいるときは
四六時中、そのルートのことばかり考えている。
次は核心部分で右手から先にだしてみよう。
ひょっとしたらあそこでは親指を添えたら落ちないんじゃないか?
仕事中も家にいる時もずっと考えている。
恋をしている中学生のように、そのルートのことばかり考えている。
これを幸せと言わずになんと呼ぼうか。

自然を相手にする遊びはみな同じだと思うが、
クライミングはスポーツという範疇では収まらない。
生き方であり、ライフスタイルとなる。

登ること、登り続けることが単純に楽しいが、それだけではない。

クライミングを通じて友人ができる。
クライミングを通じて恋人ができる。家族ができる。
旅行に行くことは観光以上の意味を持ち、そこでもまた新しい出会いがある。
そして訪れることのできる岩場は多く
とても私たちの人生では足りない。つまりほぼ無限だ。

ジムで登るのもまた楽しい。
たった一つの壁で初心者からエキスパートまで同時に楽しめる。
一緒に登っている人はチャンピオンかもしれないし、
小学生かもしれない、おじいちゃんかもしれない。

ちょっと気になったら、ぜひアクションを起こしてほしい。

初心者も高齢者も関係ない。
セブの岩場で一緒に登ろうじゃないか。

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プロフィール

cebuclimbing

Author:cebuclimbing
大野 直樹
トラベル・クライミング・サポーター
セブ島在住20年でセブ島をスミからスミまで歩く。
仕事と家庭ともにメインの言語はセブ語、文化風習にも明るい。
クライミング10年、フィリピンの岩事情を最もよく知る日本人。
また観光業のエキスパートとして旅行とクライミングの両方の側面から
最適なプランを提案できます。
ちなみに3児の父。

Contact: +63-917-814-6988

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