カガヤン・デ・オロ近郊 ラギンディガンの岩場

セブ島から足を伸ばせるところに岩場はあるのか?

あるっちゃあるが、思ったほどない。
と言うのが正確なところだろう。

足を伸ばすといっても飛行機に乗っていける範囲となれば
タイやマレーシア、中国、ラオスなんかも行動範囲になってしまうので
バスや船で行ける範囲に限定する。

そうなると隣の島々になるのだが、
ボホール、レイテ、ネグロス、シキホール、サマール、ミンダナオの北部あたりまでになる。

今現在でボホールとレイテ、シキホールには
開拓がある程度進んでいる岩場は存在しない。
岩資源には恵まれているので開拓の余地はじゅうぶんあると思うが、
なにしろクライマーがほぼ存在しないので未開拓のままだ。

そのため、セブ島以外のフィリピンの岩場というカテゴリーでは
イロイロのディングル、サマールのマラブヨック、カガヤンデオロのラギンディガン、
ミンダナオ・ケソンのキオコンの4つを紹介することにする。

今回はラギンディガン。

ここはフィリピン南部で最大の島であるミンダナオ島の
北の玄関ともいえるカガヤン・デ・オロから
車で1時間で着く半島の先端のようなところだ。

空港もここラギンディガンにあるので、アクセスは至便どころではない。
降り立ってから岩場まであっという間に着いてしまう。
飛行機に乗らなくても行ける範囲と先に言っておいて、
いきなり空港アクセスが良いとか言い出してしまったが
本当に岩場と空港が近いのだから仕方ない。
登っていると離発着の音がはっきり聞こええるほどだ。
セブ島からのフライト時間は40分ほどだろうか。

タクシーが数多く待機しているような大都市空港ではないが、
3輪バイクのトライシクルくらいは見つかる。
ここから岩場までは約10分。
さらにアプローチは5分。
着地して1時間後には登りだすことも不可能ではない。

ちなみにセブ島からフェリーで移動だと12時間かかる。
現時点のスケジュールでは夜20時に出港して朝8時にカガヤンに到着する。
乗っている間はほとんど寝ているわけだし、
船旅が好きな私はこっちのことが多い。

カガヤンデオロからラギンディガンまではバスで1時間。
朝食を買ってバスの中で食べてればついてしまう。
バスを降りてからトライシクルで10分ほどで着くのだが、
この乗り換え場所を説明するのが難しい。
もし本当に行ってみたい人がいたら私に聞いてほしい。
現地のクライマーを紹介することもできるし。

このエリアは個人所有の土地なので利用時に使用料が必要。
とは言ってもても使用料は1日でたった5ペソだし、
管理人は気のいいお婆ちゃんなので気軽に登れる。

このお婆ちゃん。クライミングのことはまるで知らないが、
(40代半ばの私を含めて)若い人たちが出入りするのが嬉しいらしく
なにかと世話を焼いてくれる。
素朴な暮らしをしているので、なにか手土産を持って行くといい。
高齢なので食べれる物も少ないが。

ラギンディガンはフィリピンでも最も新しい岩場の一つ。
現在も開拓中で少しづつ広がっている。

ほとんどのルートが短く4~5クリップくらいで終了するものも多い。
相対的にグレードはボルダー的になりやすく、
短く難しい系が多い。
ボルダリングのちょっと長くなったくらいだと考えてもいい。
ルートというよりボルダーグレードで考えたほうがしっくりくるグレーディングも多い。

現在はトポのようなものは無いので、
グレードや必要なロープの長さは地元のクライマーに聞くしかないが
短いものが多いので60mロープ1本と
クイックドローは10本あれば、ほとんどのルートは大丈夫だろう。

親しい友人が開拓したルートがあるというので登ってみた。
4mくらいのオーバーハングがスタートで、
その上のボルトまでは見えるが取りつきからはその上が見えない。
まあ、登ってみればわかるだろうと
予備も含めて10本のクイックドローを持ってスタート。
オーバーハングのボルダーを抜けると
4クリップ目が終了点だった。

日中は暑いがエリアの中のどこかは日陰になっているので、
必ずどこかでは登れるのも嬉しいところ。
季節にもよるが午後は風が止んで暑くなりだすことが多いので
朝は早めからスタートして午後2時くらいまでに切り上げるのがいいのかもしれない。

平均的なグレードとしては10の後半から11前半くらいが中心なので
一般クライマーにはちょうどいいんじゃないだろうか。
数は少ないが12,13もあるにはある。

ここでは詳しく書く必要はないかもしれないが、
エリアの右端にちょっと特徴的なハサミの形をしたルートがある。
12bだと聞いていたので、それほど気合を入れずにチャレンジしたが、
登っていてもさっぱりムーブがわからず、結果まったく歯が立たずに敗退した。
後々になってローカルクライマーに登り方を教えてもらい。
なんとかトップアウトすることができた。

エリアとしてとても静かで過ごしやすい場所にある。
岩場の裏側2キロほどに空港があるので
フライトの離発着の音がすぐ近くに聞こえるが
地方空港なのでそれほど便も多くなく気になるほどでもない。

岩場の正面は海が広がる。
海からの風も通りやすく、ちょっと休んでいると眠気に襲われるエリアだ。
その海にも近く登った後は海水浴にも行ける。
まあ、けっして綺麗なビーチではないけれど。

飲料水やスナック菓子、缶詰くらいは岩場から歩ける範囲で手に入るが
それ以上の物は期待できなので食料はあらかじめ準備が必要。
と言っても準備できる食料も限られるだろけど。

ステイする場所だが岩場からトライシクルで5分くらいのところ、
つまり空港と岩場の中間地点くらいにリゾートホテルのような
ちいさなビーチハウスがいくつかある。
2名1泊で1500~2000ペソくらいだろうか。
エアコン付きやプール付きのリゾートもあるので比べてみるのが良い。
お世辞にも豪華とはいえないが衛生的には問題ないレベル。

周囲一帯が夜には真っ暗になってしまうエリアなので夜は早いが
週末と日曜日だけは例外。
市内から日帰り客がビーチパーティーをしにくるので
かなり騒がしくなる。
もっとも日中は登っているから関係ないか。

ビーチハウスから岩場まではバイクで5分ちょっとで着く距離だが、
歩くとなると20分~30分くらいかかる。
炎天下で日を遮るものがない道路なので、
できれば屋根のついたトライシクルに乗りたいところだが、
さすがに田舎だけあって通るバイクやトライシクルの数も限られる。
こればっかりは気長に待つしかない。

ルート数は現在は20ルートほどなので、
腰を据えて取り組むほど大規模な岩場ではないが、
週末をつかってセブ島から遠征することも可能なので、
それほど気負わずに行くことができる。

レスト日は何をするか?

私はここに10日間滞在したことがあるが、
レスト日はカガヤン・デ・オロに出るの一択しかない。
カガヤンはラフティングをはじめアウトドアアクティビィも豊富だし、
レストランも多く、SMモール、アヤラモールもある。

カガヤンについてはガイドブックを見たり
他のサイトで調べていただきたいが、
クライミングのレスト日なら
冷房の効いたカフェで冷えた飲み物を頼んでリラックスするに限る。

はっきりいってラギンディガンでは魚を焼くとか
海藻と貝を煮るとか
缶詰をあけてご飯にかけるとか、
そういったシンプルな料理しか期待できないので
カガヤンに行ったときには普段食べないような
ファストフード、ジャンクフードを詰め込むに限る。
もしくは少々高くても手の込んだ料理を食べるかだ。

マッサージをするのもいい。
セブと比べてもも物価は安いほうなので安価で施術が受けられる。

まだまだ未開拓で不便なラギンディガンだが、
セブとはまた違った素朴な文化と
時間がゆっくり流れるのが魅力のおすすめの岩場である。
金曜の夜にセブを出て日曜の朝か月曜の早朝に戻ってこれるところなので
足を延ばす価値のある岩場だ。

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正面に見えるのが岩場

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いわゆる 短かしい系が多い。

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初めて触ったときは意味が分からなかった。

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管理人のおばあちゃん。(左)
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大野 直樹
トラベル・クライミング・サポーター
セブ島在住20年でセブ島をスミからスミまで歩く。
仕事と家庭ともにメインの言語はセブ語、文化風習にも明るい。
クライミング10年、フィリピンの岩事情を最もよく知る日本人。
また観光業のエキスパートとして旅行とクライミングの両方の側面から
最適なプランを提案できます。
ちなみに3児の父。

Contact: +63-917-814-6988

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